道具を有効に使う | 外反母趾と戦う靴職人の日記

道具を有効に使う

こんにちは



股関節の長さの違う方が履かれる靴です。

2年間履かれ、これは二足目。

三足目の注文をいただいた今回、

お宅にお邪魔したときにこの靴の履かれ方が気になりましたので、

お借りしてきました。


ヒモを締めっぱなしで履かれ、

足を入れる際にかかとを踏んでしまう事もあり、

かかとの芯が少しつぶれています。

そして、足をかかとに引いて履いていただいていない様子。

足が靴の中で前に突っ込み、体重も掛かり、

つま先が靴のつま先の芯に当たっていて、

2年の間に穴が空いてしまっていました。


穴を空けるくらい指先、つま先に負担をかけていることです。

外反母趾などほかさまざまな症状の元になります。


この靴は、具合良く履いていただくためにお直ししてお返しし、

足を守れる履き方を再度お願いし、

靴は足を守れる道具としていただきたいと思います。


靴は道具だと僕は考えています。

どのような使い方をしても足を守れるわけではありません。

道具の使い方を有効に使っていただく事で、

足を守り、痛みや足の変形を防ぐ事、足を癒す事も可能です。

足に合っている靴を選び、正しい靴の履き方をお願いします。