アナログな靴 (僕流) | 外反母趾と戦う靴職人の日記

アナログな靴 (僕流)

こんにちは


靴製品等は中国等で作られる物が多くなってきました。

国内でも製造をされてはいますが、

僕が修行をしていた頃よりも海外で作られる製品が多くなっています。


大半の製品は流れ作業の工程を経て作られ、

職人の世界も

甲革師、底付け師、裁断師の手を経て作られます。

ほかに靴を製品にするまでには、

デザインを担当するデザイナー

型紙を担当する型紙師

材料屋さん

(表の革、裏革、中底、本底ほかさまざまな材料)

漉き専門に行う漉き屋さんなどもありますし、

甲革の作業や底付けの作業などは

一人で作業をこなす職人さんが少なくなりましたので、

職人ではない方が職人作業を細分、分担して流れ作業をしている

製造屋さんもあります。


現代においてはかなりアナログ的な作業を経ての

製品作りをしている業界かもしれません。


僕の仕事は、

デザイン、型紙、甲革、底付けに至るまで、

靴一足を材料選びから、製品に完成させるまでの作業をすべて行います。

ただ、今は

父がもともと底付け師の職人であるため、

父に底付けをお願いする事もよくありますが。


お客様の足の具合をお聞きし、足型を取らせて頂き、

靴を作っていくのですが、

業界以上にアナログな

古典的な作業のようにも僕自身感じています。

その作業を合理化しても

履いていただく方の足のためにはならないので、

必要な合理化(足のため本位)以上のことは

行わない靴つくりです。




木型です。


木型については大切な事ですので

次にお話させていただきます。


これも僕流で、アナログです。