靴が望む事 | 外反母趾と戦う靴職人の日記

靴が望む事

こんにちは、


足の形、これまで履いてきた靴による変形や足の症状、

外反母趾の症状ひとつ取ってみても変形の度合い、

痛みの具合はさまざまな様です。


十数年僕は靴の仕事に携わり、

父は40数年のキャリアー。

長く同じお客様と接していて、

歳とともに足も変わり、

変形の仕方や、痛み具合、

同じ人の足が、歳をとっても常に同じという事が無いという事を感じさせられます。


靴が木型によって型付けされているのですが

木型を重視した上での靴を作り、材料選択、デザイン性を考えた靴作りをしなければ、

足への負担は増すばかりです。


本来であれば、既製品の靴で対応する事が出来ればよいのだと考えます。

靴をお求めの方もその酔うなことが可能だと考えての購入の様です。


足の痛みをすでに抱えていたり、

変形したり、

足の形も左右違いがあったり、

足の形などが千差万別となる症状をお持ちの方が多い現代です。


一見、既製品の靴が何方にも合う事を考えて作られている様ですが、

どの様な足の方にも合うような都合の良い靴を作る事はとても難しく、

現実的には不可能な事なのです。


デザイン性、

ヒモを締めることによって、

足に沿うことをさせようとすることは出来ますが、

木型が足と沿うこと、合わなければ限界があります。

元である木型、靴が型付けられている木型 が履く方の足に沿う、

適切に合う事がとても重要な事なのです。