外反母趾と戦う靴職人の日記 -10ページ目

かかとがゆるくて パッカ・パカ

こんにちは、友樹です。


ちょっと想像してみてください。

靴を買うとき一応履いてからこの靴に決めました。

数日なり履いていると・・・

かかとが、 パカパカ? すこすことぬけるかんじ? みたいな。

( 人によって違いはありますが )

つま先のほうや指の付け根が痛い、痛くなってきた。


「 靴の履き始めは良かったのに、だんだんかかとがパカパカしてきて。 」

「 足の先のほうも痛くなってきて。 」



別の靴屋さんで靴を買ってのお話で、よく聞きます。


外反母趾、内反小趾、などを作ろうとしてますよ。


サイズの合っている靴を買っていても、靴が足に合っていない事が原因です。


基本的には、自分の足の型と靴の木型がサイズとともに合うことです。

が、既成の靴では絶対にあり得ないことです。

せめて、自分の足に合いやすいこと。

等が選ぶコツです。


ほかに、靴の材料 ( 靴の素材、底材など ) 、デザイン ( 型紙のカットなど )など

見ることはたくさんありますので御注意。






続・俺流?靴へのデザイン

こんにちは、友樹です。

続偏にします。


やっぱり、思います。


靴屋、靴にたずさわり始めてから悩んでいることに、靴とデザイン性の関係があります。


靴職人になり、僕自身そのことについては常に考え、今も模索しているようで、デザインと靴の履き心地の合理性、両立を考えています。



お客さんとの話の中からも先に述べたようなことを、よく求められます。

しかしながら、デザインと靴の履き心地の合理性、両立の関係のなかに、矛盾することが多いため

今の技術では難しいことだと感じています。


靴を作る際に、デザインを重視するのか、履き心地を重視するか、その重視する比率によっても出来上がる方向性が変わってきます。



デザイン重視した装飾品としての靴 ・ 履き心地重視、道具としての靴



世間への靴は、圧倒的にある一方の靴が多いと思いますし、そのほうが安易に購入できますし、売ることも出来ます。

そのことが、強いては、足の害につながっている要因のひとつにもなっています。


ギャグも真なり! いや、逆も真なり!


みなさんはどう感じ、考えますか。


僕はいつも・・・・・。

靴は・・・・・。

外反母趾などの害がでない・・・・・。

一日歩いても・・・・・。

楽しく歩ける・・・・・。


そんな靴作りをしていきたいし、もっとレベルアップさせたいと思います。

俺流?靴へのデザイン

こんにちは、友樹です。


靴屋、靴にたずさわり始めてから悩んでいることに、靴とデザイン性の関係があります。


靴職人になり、僕自身そのことについては常に考え、今も模索しているようで、デザインと靴の履き心地の合理性、両立を考えています。



僕は小さい頃から靴への考えが少しずつ変わっていき靴職人に至りますが、

靴を作れない頃は、履きやすさなどを考えて靴選びはしません。

まず、流行 ( はやり ) を取り、デザイン性を重視したりしていました。


もちろん今は違います。


靴を作れ今は考え方が、求める消費者側とはかなり違うように思います。

その求める側の意見を重視しすぎると、足を壊す方向に向かいます。


みなさんは、靴に何を求めますか?

下駄箱の中の綺麗な靴

こんにちは、友樹です。


よくお客さんが言うんです。  先日の方も・・・。


「 下駄箱にはけない靴がたくさんあるのよね~・・・って。 」


靴は履けて、なんぼのもんです。

履けない靴かっても・・・。


ある方は、

「 よく考えたら、15年か、20年前の靴よね。

          まだ、綺麗だけど、  履かないで20年持っててもね・・・。 」


先日もお話しましたが、 消費期限。


パンプスを長年履いてのクセ

こんにちは、友樹です。

土日に子どものサッカーの試合で疲れました。


以前に、ボン・ステップの靴を買ってくれたお客さんが、


「 この靴は履きやすくてよかったよ。

 今日は、これくらい履きやすくて、もうちょっとヒールのあるパンプスがある? 」


困りました。

ボン・ステップの靴と、パンプスでは違いすぎます。


話をもう少しお聞きしていると、

パンプスを長年はいてきたようです。

お年は、60代の方です。


僕の店は、土間とかではなく靴を脱いであがってもらいますので、

靴を脱いで、歩き方を見せていただきました。


足をつく際に、かかとからつくのではなく、つま先から降りています。

その分だけ歩幅も狭いのです。

どうも長年パンプスを好んで履いていて、このようなクセになったようです。

かかとから降りて歩くことを体が忘れてしまっているようです。

外反母趾もあります。


結局、無理な靴を買っても足が痛い様ですので、

僕としては、足を守りたいのならお手伝いします。もう一度お考えください。

と言って、お帰り頂きました。


皆様、どのように考えますか。

僕としては、足を痛めることにつながる靴を売ることを避けることが、靴屋だと考えます。

世間の靴屋さんがどうであれ、僕はそう考えます。

そしてそのことを靴屋さんは当たり前にしないと。

靴の消費期限は・・・・

こんにちは、友樹です。


日頃、お客さんによく言うことです。

靴屋として感じていることで、お客さんの気づかないことと思いよく言うことなのですが。


靴の消費期限は、普通は、何でもものの方に消費期限があるのですが、靴に関しては、履く人のほうに消費期限があると思います。


ちょっと考えてみてください。


ある程度年を重ねた方のほうが理解しやすいと思いますが、

若い頃に履けた靴やデザイン、げた箱の中に眠っている数年前、数十年か前の靴が今履いてみて、

買った当時ほどの時間、履くことが出きますか。

足が痛み無く絶えることが出来ますか。


特に女性の方には言いにくいのですが、若さの衰えとともに、このように感じる方は少なくないと思います。

年齢的に細胞が衰えてきたり、体力の低下、長年にわたり足を酷使してきた事や傷み具合の現れだと思います。

そのようなことから、腰やひざ、足首などを痛めることにも。


靴の消費期限は?    

僕の立場からは、履く方のに消費期限があり、変わってくるのだと感じています。


若々しく、元気に、さっそうとして歩いていただきたいと思います。

いまさらながらですが、足を大切にしてください。

あなたの数キロの全体重、重さを支えています。



靴に体重

こんにちは、友樹です。


足が変形、外反母趾、内反小趾などいろいろな傷みをお持ちの方が潜在的には多く、我慢をされて、靴を履いている方本当に多いと感じています。


さまざまな悩みをお持ちの方を見ていて感じることは、

体重の増減や、年月を経ての、生活、仕事などにより、変形などに至る方もいることに気づきます。


体重の増減により足も、やせたり、太ったりもします。

生活環境や仕事で、無理な不可がかかりやすいこともあります。


たとえば、看護婦さんなどはナースシューズに無理があります。決められた物や、最近ではデザインを選べるようですが、足に合わせたものではありませんし、病院内にすべり止めのワックスが塗ってあり、靴は滑りませんが、合わないナースシューズの中の足が全体重を足先に掛けての仕事環境ですので、足への無理負担が大きく、変形や外反母趾などの方が多いように感じます。


僕自身は、靴を全体重を預ける 「 道具 」 として見ています。

靴の選び方、履き方を誤ると、障害となることがたくさん出てきます。

長い時間、長い距離を楽にあなたを運ぶために、 「 道具 」  としての扱いをお願いします。


革漉きの調整

こんにちは、友樹です。


                      革漉き機のすき方の調整の違いです。

                                        二枚の写真の違いがわかりますか?


                                                                      

他にもいろいろな調整具合がありますが、よく使う例です。


上の写真は、革を決められた幅で、同じ厚みに漉く調整具合です。

  へり返す所によく使う漉き方です。


    下の写真は、鋭角に漉け増す。

       革の重なる所の段差を感じさせないようにするためのやり方です。

靴に足を合わせていませんか。足に靴を合わせる

先日の外反母趾などの記事への質問いただきました。


実際、甲が高い低い、足幅が広い狭い、足が小さい大きいというのは、靴を選ぶのにとても困るのですが・・・。

全ての靴が、もしですよ。足にあわせてくれていたら、甲が高い低い、足幅が広い狭いというのは気にしなくてもすむということですよね。

ところで、僕なんか24cmしかなくて、だんびろ甲高でつくってて大変じゃないですかと思っちゃいますが・・・

靴選びに、実際のところサイズだけで選ぶことも、履く足にサイズが近しいだけで合ってはいません。

あと、「 E 」のカズで選ぶことなどとても難しいことです。

親指の付け根から小指の付け根の長さにより基準が出来ているようですが、

僕がお客さんたちの足を見ているとサイズ ( 足のたけ )は、同じ長さだとしても親指や、小指の付け根の位置には個人差がありサイズと 「 E 」を合わせれば、足に合うと思うことには疑問を感じますし、そのことをしっかりと見てくれる靴屋さんもありませんん。

お客さんが勝手に自己責任の上に靴選びをしているのが現状です。

ちなみに僕のところでは、靴に足を合わせるのではな、あくまでも足に靴を合わせることを考えています。

全ての靴が、もしですよ。足にあわせてくれていたら・・・・。

そのとおりだと思いますし、外反母趾などの害もかなり減ります。

靴選びも楽になることと思います。

ところで、僕なんか24cmしかなくて・・・。

ただいま製作中です。こんがり堂 番頭さんの靴。

木型の修正・調整には結構、実は、苦労しています。

でも、木型を足に合うようにして靴を作り履いていただいた時、また後に、良い結果としての声をいただいた時が僕の答えですので、がんばります。

楽しみに待っていてください。

僕も楽しみにしています。

質問、ありがとうございました。

甲革のへり返し作業


靴のへりを返す作業です。


修行時代、初めてこの作業を見たときはびっくりしました。


こんなこと出来ないよー。

俺にも出来る?


靴の職人は、

片方の指でへりを途中までかえしたところを、ハンマーでリズムよく叩いて進めていきます。

ト・トン ト・トン ト・トン ・・・・・・・ てなリズムで。


言葉にすれば簡単そうですが、慣れるまでには時間のかかる作業です。


凹になった曲がった所などは、あらかじめ刻みを入れておいて作業します。

( 写真でわかりますか? )


写真では、凸と凹の両方のヘリ返しがあります。