外反母趾と戦う靴職人の日記 -9ページ目

じゃんけん ハンマートゥー ・・・グー!

こんにちは、友樹です。



ハンマートゥーについて書かせていただきます。



外反母趾や内反小趾などに比べ具体的な痛みが無く、

その症状に疑問も感じないのがハンマートゥーです。



この症状で悪いことは、

足の指がグーに曲がっていくことで、靴の中で足の指に対し、

厚み、高さが足りなくなることです。



このことは、痛み等はないのですが、複数の症状への要因になります。



厚みや高さが足りなくなると、グーで曲がった指の関節周辺に

靴の天井が当たって擦れ、まめ、タコ、魚の目の原因になります。

指の上周辺にこのような症状が出来る方で、素足を見てもハンマートゥーの用に

グーに曲がっていなくても、靴の中では曲がった環境に指が置かれていることが

考えられます。 ご注意。


本来、足の指は体を支え、蹴りだすさいの踏ん張りや蹴りだす力を伝えたりもし、

歩行を安定をさせる役割があります。

しかし、そのような役割の一つ一つに支障が出てくる事も、

ハンマートゥーの症状といえます。


ハンマートゥー、外反母趾、内反小趾などの方は山登り等で、

足を小さな面積のところに足をかけることに注意をして下さい。

滑りやすくもありますが、自分の足に問題のある方も多いようです。




調整のための中敷・利のないデメリットです。

こんにちは、友樹です。


靴の調整について、

既成の靴を買って、お店の方にいろいろと調整を勧められたり、

していただく方、多いと思います。


そのときに中敷を入れることでの調整はお勧めしません。


木型を持って、靴を作ることが出来ればわかることなのですが、


中敷に入れる。


スポンジを入れることで、足底の感触は気持ちよく感じます。しかし

靴内の容積を浅く小さくする事と、指に対しての靴の厚みを低く、無くしてしまうことで、

5本の指が狭く小さく窮屈な環境におかれます。

指の爪は、靴の天井により当たりやすくなり、いや確実に当たり、

いつも書いていることですが、

体重の重みが加わることは確実なので、

足の環境は非常に悪くなり、害することになります。

外反母趾、内反小趾、ハンマートゥー、巻き爪などの原因の環境を作ります。



中敷を安易に入れるべきではありません。



一般の靴屋さんは売るためのこととしてそのように対応しているだけであり、

靴屋に利があるだけで、消費者には利も靴としての理もありません。

その靴屋さんは販売するだけで、靴作れるものでもないですから。


中敷を入れた方に僕からお伺いします。

やってもらって、履いたときの靴底、足の裏の感触は気持ちよかったでしょう。

それは一時、

ちょっと、ある程度はいてみて、かかとのスコスコ抜けやすいことは解決したと言えますか?

長い時間はいた場合、指や先、付け根などが疲れてきた。痛くなってきたりしませんか。

結果としては、一時、靴屋さんでのことだけに終わっていませんか。

その後、その靴ははけていますか。


理をもって言うなら、中敷では解決することはありません。


本当は、もともと靴と足が合っていないために調整が必要とされているので、

そのような靴を選ぶべきではないのです。

その靴を選ぶのでしたら、お客さんはそのことを覚悟すべきですし、

靴屋は合っていない事、足へのリスクを伝えるべきです。


そのことをしっかりと伝えること、承知していただくのがプロの役割ではないでしょうか。

捻じ曲げて承知させることではないと思います。


安易に中敷を入れることは消費者に利も、理もあまり無いことです。



かかとのほうまで中敷を入れる場合はそれらのことに加えて、かかとの入るべき

深さが浅くなり、はきにくくなる、かかとが抜けやすくなりますので

これもご注意ください。





デザインと履き心地は、反比例?

こんにちは、友樹です。


靴って作るのって難しいです。


綿などの生地を縫うのとは違い、革は、一発勝負です。

革の場合、ミスすると紙によくある切リ取り線になってしまい

裂けやすくなり、強度に問題がでます。


でも、一番難しいのは・・・・。

デザインはどのようにも作ることが可能です。

ですが、デザイン性を重視することは靴の履き心地、

足のためにならず、足への負担が大きくなります。



そして足のための靴を作ることは、デザインをすることよりも、

数十倍、いや数百倍難しいことです。

デザイン性と足のことを考えての靴づくりは、

反比例の関係にあるのですが、足に素直に靴を作ること、

足への負担をなくす履きやすい靴、そのことを中心にデザインを

乗せていくことは、デザインを重視し売れる、流行の靴作りとは

難しさと苦労がまるで、半端でなく違います。



ここがいつも悩むところであります。

商売を考えるての場合、デザイン重視のしたほうが良いと思います。

しかし、それは足への負担と、害につながります。

そして、僕にとっては、今までのお客さんを裏切る形にもなります。


今は、自分の靴作りを信頼しての質の良いお客さんが僕の靴作りを支えてくれています。

その方たちを裏切らない、世間の靴作りとは視点の違う ( 僕には自分も信じられる

靴作り、足のための ) 間違いのない物作りをこれからもしたいと思います。

そして足のための靴とは、まだまだ課題を抱えていることも事実で、

そのことの追求もしていきたいと思います。

これからもよろしくお願いします。


今日の話はちょっと重かったですね。

やっと出ました今月の小野伸二の壁紙、いつも楽しみにしています。

火縄式? ミシン

こんにちは友樹です。



どこの写真かわかりますか。


ミシンの針が見えます。


わかります?


一般のミシンと違い押さえの形がローラーに成っていて、

針の落ちる両側に押さえがあるのではなく、片方だけです。

僕らの使うミシンの特徴です。

このミシンを使える人はだいぶ少ないようです。

このミシンにコンピューターをつけ制御するのを持っている方はまだいるようですが、

静岡県内でも僕だけかも。 コンピュター付いてません。


針を上げたり、下げたり、止めたいところで止めたり、

足の加減だけで行います。


コンピューターつけると楽になるとは思いますが、

壊れると、コンピューターは厄介なので、楽ばかりを選ぶ気はありません。


かなり旧式の、銃で言うと火縄かも、

これを大事に一生、子どもの代まで大切に使います。


靴文化を育てる者

こんにちは、友樹です。


既成の靴について、

今まで書いたように簡単に合うものも無く、靴選びと、その後の悪さを

感じている方も少なくないと思います。


既成の靴であっても購入する際に、足と症状、変形具合などに合わせ靴を選び、

さらに必要なことは、既成の靴であっても手を多少加えてでも調整や補修、修理を

すべきだと思います。

( 僕のところでは、そのようなことも出来ますし、父が今でも30年らいその様にして

靴の販売をしています。 もちろん既成靴の出来などで限度はありますが。 )


本来ならば、そのようなことをしてくれる存在がシューフィッターなのですが。

僕は、そのシューフィッターの制度作りをした人のところで職人をしていました。

その方の意志は、消費者に害の無い靴、足の諸問題に対しての適切なアドバイスの出来る

存在としてそのような資格を作ったのだと思います。

すごく良い考えだと思います。意志も感じました。


しかし、現実は、その資格をとり看板にする方も少なくないようです。

( ちなみに僕は資格とりませんし、その方とも話をし意志を感じ後悔もされているようでしたので

あえて取りません。 でも僕には知識以上に技術のほうがありますし、その方から良い勉強を

させていただきましたので。 )

自ら既成の靴を納得して選び、仕入れをしている方が多くは無く、大手の販売をしているところや、

百貨店などは、仕入れ専門のバイヤーがいて、売れ筋の商品構成になります。

その中から選び、アドバイスされるのもどうかと思いますが。


シューフィッターはその地位をもっとしっかりと確立すべきですし、

そこに誇りを感じてほしい物です。資格の賞状だけでは・・・。

応援します。


そして先にも述べたような、それ以上のアドバイザーが当たり前にどこの店でもいて、

足に害の出ない靴文化が育つと良いと思います。


PS その方は、「今のままだと 500年はかかるな~ 」

といってました。 納得します。僕。

あとは靴にたずさわる者の考えと消費者からのプレッシャーが必要です。






木型 ( 足型 ) の矛盾 ・ 不思議、気づいてるでしょ!

こんにちは、友樹です。


昨日の続きになります。木型の矛盾について。


女性の方はお気づきの方、不思議に感じている方は多いことだと思いますが、

靴って、自分の足の形よりもスマートでかっこいいそんな靴にあこがれてしまう。

つい、無難な靴を・・。 買ってしまう。 など。

女性心理にやさしく、魅力を感じ、あこがれさせるような形の靴、多いと思います。


作り手として、お客さんの足の変形、痛みなどを伺っていて、

そして僕自身、木型を削る、作成していて

既製品の靴を作る靴型、木型ですが、矛盾を感じています。


男女問はず、木型は靴となるデザインを綺麗に見せるために、足の形とはかけ離れ、

無視したような形で作られていることが多く、

昨日もお話しましたが、甲が高く出来ていますし、人の足にはありえないような

つま先の形や幅が狭くしてあります。

そしてありえないことで、製作者しか解らないことなのですが、

つま先の細さや幅の狭さのわりにかかとを覆うところが大きくできて、

そのうえ甲が高い。

実際に合うはずの無い形を木型はしています。


甲やかかとの太さが合う方はつま先や横幅が苦しく、

横幅が楽に入る方は甲がゆるく、かかともゆるさを感じると思います。


おかしい、ありえない形、木型が矛盾しているのです。

そして足の害、巻き爪、陥入爪、外反母趾、内反小趾、ハンマートゥ等

さまざまな形や症状になる元になります。


靴にとって、木型は、足や症状、変形に合わせるためのものでもありますが、

これが、まず第一に大切、大事な物であると思います。



実は、このことに気が付いて僕の靴作りは (10数年前 )、木型作成、はきやすさ、足を守る意識、

材料の使い方選び方、型紙の考え、デザインなど

いろいろなところに役立ち、靴作りを変え、考えかたを変えて来ました。

そして、今の靴作りがあり、このブログもあると思います。

誇りにもなっています。


ちょっと読んで頂いて、実は靴にそんな不思議や感じを持っていた方もいるのでは。


PS 僕の作る木型はそんな矛盾をなくし、作る足に履きやすく、足を守ることを考え、

合わせるために修正や調整を行います。

一般の木型よりも足に近付けることが可能になりました。




足の害の元・既製の靴選ぶ・・・。

こんにちは、友樹です。


今日は、靴を作る者として気が付く、既製品の靴の特徴、特に外反母趾など足の害の元に

なりやすい事についてひとつお話を。


既製品の靴は、決まった同じ木型によって、サイズだけが分けられて作られています。

人の足は、すべての人が同じ形をしている訳ではありませんし、

5mm単位で足の大きさが決まっていることもありません。

両足、片足、形の違う外反母趾、内反小趾などをお持ちの方も。

裏を返すと、簡単に既製品の靴が合うことは難しく、

他の人が履きやすくても自分に合うとは限りません。

まぁ! 当たり前のことです。

誰でもわかることだと思います。


そのような事は、靴選びにすごく重要なことです。

承知ください。


ここから、消費者が気付いていないことを。


既成靴の甲が高く作られています。


靴を買っていただく際に、消費者は靴を履いてみて購入しますが、

甲が低くて足が入らないと靴を買ってもらえません。

消費者の中には、自分の足の甲が高いと思い込んでいる型方は多く、

実際にはさほど多くないのが現状で、

足の指の付け根辺りに靴を履いていて違和感や、疲れ、傷みを感じていて、

その箇所が甲であったりするので、自分の足を甲高だと決め付けている方も。

そのような方はどちらかと言うと、甲は低い場合が多く、

既製品の靴の甲が高く合わないた為に、体重の重みを掛けて足が、

靴の中で前に突っ込んでいる方が多いです。


いろんな足を見ていますが、既製品の靴の甲に合うような方は

本当は少ないです。僕としては、100人に1人、2人くらいですか。


このことが、外反母趾、内反小趾、ハンマートゥなどの元になります。

つま先に体重の重みを掛け、行き場の無い指。

親指の付け根や小指の付け根が曲がり、中の指は上にあがったり。

甲の低い方からこのような害は出やすいです。


以外かもしれませんが、傷む箇所と原因とは違うことが多く、そのことで

勘違いをされている方の多いことも事実です。


対策としてはすごく難しく、どのような靴を選ぶかにより、

限りなく足を痛めますが、

靴を履く際に足を靴の中で後ろ、かかとに引き、足が前に突っ込まないように

靴ひもをしっかり閉めることが重要です。

靴の選び方、自分の足の特徴、靴の出来具合によっては効果が薄いのですが、

やらないよりは良しとしましょう。


すべてと言っていいくらいの靴、既製品が甲が高いのです。

あとは、木型の矛盾、このこと、明日にしたいと思います。

かかとの浅さ、デザイン上の縫い目、継ぎ目の箇所が履いたときに足に当たりやすい。

靴の骨組みである芯、ゴムの入った靴のゴムの使い方、底の材料、底の曲がり具合、

等など、既成の靴を見るといろいろと気になります。

シューフィッター?


靴の選び方は、自身が自分の足の特徴を知り、履き方を知って

足の健康を守ってください。




勝手ながら・御前崎海岸

こんばんは。

となってしまいました、友樹です。


今日は勝手ながらお休みしてしまいました。

子どものサッカーや学校の日程もあり、今日、今年初めての海水浴に行ってきました。


駿河湾沿いには多くの海水浴場があります。

みなさんご存知かどうかは分からないのですが、

僕としてはこの海水浴場はお勧めです。

特に小さいお子さんのいる方にお勧めします。

だ~れもいない海


今日は海水浴としてはまだ早いのか、ほぼ貸切の状態でした。

深いところでも大人が、足が付くか付かないか程度で、

沖には波消しブロックがあり、波が静かで水質も良かりそうな具合です。

小さなお子さんを連れて行っても、安心できる所だと思います。

ライフセイバーのお兄ちゃん、お姉ちゃんが常時待機。

みなさんいかがですか。



僕としては、常連?ですかね。

毎年、数回、5年くらい通ってます。

上でも書きましたが、子どもと安心して遊べます。


今日は靴の話はお休みです。

貸切状態の、プライベートビーチみたいな?

海岸で、の~んびりとさせていただきました。



ヒールの靴のあり方

こんにちは、友樹です。


女性のヒールの高い靴について、

ヒールの高い靴はつま先の方に体重がかかりやすく、外反母趾などの原因となります。

体重の重みはかかとから掛けるのが人間の本来もつ足の骨格です。

ヒールの靴の場合、ヒール部分の面積が小さい場合が多く、ヒールの高さもある為に

かかとに体重を掛けると不安定になることを不安に感じ、つま先立ちのように歩くこととなります。


このようなことが、長い時間、長い距離続くことは足への負担が大きく、

外反母趾などへの原因のひとつとなります。

つま先での踏ん張りや蹴りだす力も弱くなリます。


ヒールの高い靴はこのような理由や害にもつながりやすいので、

僕の靴作りでは作っていません。


ヒールの高い靴などは、装飾品としての物であり日常での使用には

不適切だと言うことを承知してください。


パーティーや結婚式などの限られた時間と場所でのご使用をお勧めします。

育つ父 ( 俺 )

こんにちは、友樹です。


僕には、2人の子ども がいます。

小6、小3、サッカー少年一生懸命やってます。

小学生と言うこともあり、サッカー選手になることが夢らしいです。


最近、お兄ちゃんの方が将来について考え始めているようで、

パパのような靴屋さんをやりたいようなことも。

サッカーはがんばって行きたいようですし、

僕も彼は、自分を捨てなければ何かを得て成長していく人だと、

彼のサッカーを見ながら思っています。


そんな彼の、靴屋になりたいと言うことに、

賛成し、

「 お前は、俺の無い良い性格や、考え方、意志などがあるから、というより

認めるよ。 だから、一緒にやろうか。 」

素直に認めちゃいました。

話を聞き、最近の彼を見ていて、まだ、たかが、小学6年生ですが、認めちゃいました。

彼を。

彼もうれしそうな顔をしていましたが、

認めてみて、僕もうれしい気持ちになりましたが、楽な気持ちにもなり、

とっても自分の素直さにびっくりしました。


それも、彼の最近のこと、言動や、行動、サッカーに対する悩みや励み方、

そんな彼に素直に言える僕が、彼からなにか人? 教わったような気がしました。

常に彼らには、育てている僕のほうが、教えられているような気がします。