外反母趾と戦う靴職人の日記 -2ページ目

耐性

こんにちは、


この仕事をしていて、外反母趾になってこられる方

ほかに足の痛みを抱えて靴を求められる事が多いのですが、

なぜこれほどに成るまで我慢できるのだろう。

という疑問を感じる方も多いです。


kanbaさんのブログを読ませていただいて

ヒントをいただきました。


「 耐性 」


“慣れる”ということは他ならぬ“耐える”ということで、

慣れることができたのは、“うまく耐えてこられた”ということだからです。


お客様と話をしていて、

足の痛みを抱え、ひどくなるまでの過程で、

このようなことが足の変形に至るまでにさせているような気がします。


足の変形の度合い、変形の仕方、

変形に至らなくても痛みを訴える方。

さまざまなのですが、

「 耐性 」

個人差もあると思いますが、

痛み、我慢に耐え、慣れ。

耐性の働きが足の変形に至るまでに

させている方も多いように思われます。


先日履物を作らせていただいた方の足も

耐性が作用して

足の変形をひどくさせてしまったように感じます。


kannba さん参考になりましたありがとうございます。


夜空の洗濯機

こんばんは


仕事の忙しさにかこつけて、サボりっぱなしです。

今日の仕事をきりのいいところで終えて、

外でいっぷく。


寒くなりました。

空気がすんで、空を見ると綺麗なお月さんが。

お星さんも綺麗に・・・。

そう! またたいていました。


洗濯、洗濯。

綺麗なお空を見て洗濯。


木型のラインが綺麗です。

こんにちは


お客様のご注文の靴です。

木型に入っています。



僕の作る靴の木型は一般の木型とは違い

お客様の足、足を保護、

歩く事を快適にしていただくための木型です。


このお客様の木型は外反母趾や内反小趾の箇所に

修整を加え、甲がかなり低めに出来るようにして作りました。

外反母趾、内反小趾の箇所は木型で回避し、

傷みなどが無いようにします。

甲を低くする事で、

全体重、歩いていての負荷が足に掛かっても

靴の甲で、足をかかとから甲を固定し、

回避した外反母趾や内反小趾、足の指を

長時間の靴の使用でも守る事が出来ます。


それにしても木型に入っているときの靴のラインは綺麗です。

足と足の納まり具合が想像できます。

外反母趾のご相談

こんにちは


オーダーで靴を作っていただいたお客様が来られ相談をされました。

「 24歳に成られる娘さんの足が外反母趾で悩んでいる。 」

との事です。


このような悩みでの相談は多いのですが、

お話だけで、足が見えないと詳しい相談に

お答えする事ができない事を伝えました。


確かに、外反母趾等での悩んでいらっしゃる方は多いのです。

既製品の靴と足が合わなくて外反母趾などになることも多いと思います。

自分の足の特徴を知り、その特徴をカバーできるデザインの靴や、

材質の特徴、ヒールの高さ、木型、いろいろなところに気を配って、

足に適した靴を選ばなければならないと思います。


外反母趾は、変形や痛みの度合い等がさまざまです。

多くの方の足を見せていただいていて感じています。

出来れば、足を直接見せていただき

ご相談をいただきたいと思います。


写真でも解る限りは・・・・。




とこ とこ とこ

こんにちは


靴を履いて足の痛みを感じる、

多くの方が悩まされている靴の問題です。


特に多く僕が仕事上で感じている事は、

足の前半分に偏って多いと感じています。

つま先から、指の付け根辺りにかけてです。


靴を履いていて、

数時間後、次第に痛みを感じる方も多く、

靴の中で足が守られていない事、

靴の中で足全体の遊びが多く、

だぶついていたりすると必ず起こる問題です。


靴の選び方、足に合うこと、履き方、足が守れるためのデザイン性

等のことを考え直してみるとよりよい靴と出会える事があると思います。

そして、

快適に一日を過ごせることへとつながり、足の健康や、

痛みを癒す事にもなります。


そんな事を助けてくれる靴屋さんが増えると良いですね。


靴屋のお仕事はここからです。

こんにちは


今日、履物を納めさせていただきました。



着物を着ておられました。


どうですか?


僕としては着物と色合いが合っているとは思いますが。


ご希望で、紺と紫を使いました。


この後、気になる修正箇所がありましたので

手直しをさせていただきました。

あとは履いていただいてから

気になることがあれば手直ししていきたいと思います。


実は二足目を注文いただくことに成りました。

しかし、

納めた一足目の具合を見ていただいてからという事にしていただきました。


この一足目の具合、

ここからが大切な仕事です。

ついに完成しました。

こんにちは





この足のお客様の履物が完成しました。




ミシンの縫い目、革の重なる箇所など、

足のマメや変形での痛みのある箇所に負担が掛からないように

回避して作りました。

実は右足の足裏に大きな魚の目があり痛いとの事でした。

足裏の魚の目は体重が掛かり、

一歩一歩、歩くたびに痛みがあることも。

ちょうどその箇所が回避でき、

体重が掛かっても底に当たらず、

痛みを起こさないような工夫をしました。


一足目の失敗を踏まえての完成です。

これなら勝負できそうです。


お客様の足が入るときが楽しみです。


僕の靴作りは、

ここからが仕事かもしれません。


履物は足に合わせ作っていても、

履く方の感覚もさまざまですし、

自信を持って作っていても

不具合が生じる事もあります。

お客様にはわからない不具合があることもあります。


ここからが靴屋のお仕事です。

足に靴を買う事と、足に靴を選ぶ事の違い。

こんにちは、


昨日来られた方で、

大きめの靴をほかでお買いに成ったとの事、

その靴を直せるのかとたずねられました。


大きめの靴をお買いになっていて、

親指の付け根が靴の土踏まずの位置に。

甲もブカブカ気味。

丈も長すぎでつま先の前が開いています。


サイズを適切に選ばれていないので難しい事が多いです。


甲の高さだけは調整可能ですので、

靴の中で足が遊ばないように、

かかとが靴のかかとの部分にしっかりと残り、

甲で締められるように調節、

手直しをさせていただきました。


ただ、

大きめの靴ですから、

土踏まずの位置に親指が降りてしまう事や、

丈の長い事の調整は不可能な事を説明させていただきました。


その会話の中で、

何か前に詰めたらよいのではといわれましたが、

靴の先に者を詰めることは、

甲が緩んで、

足が前に滑っていったときに指先や指の付け根に負担を与え、

外反母趾などの原因になります。


そして、

靴は、というよりも木型で靴は形付けされているのですが、

足の指の付け根から指先、つま先にかけて、

反り上がって出来ています。

皆さんはお気づきでしたか。

平らなところに靴を置いたときに

靴のつま先が鉛筆一本分くらい上がっていること。


その方の足と靴では、

指付け根が土踏まずの位置、

指先の位置も適切な位置には着ていません。

ここにも木型の重要性が見えにくいのですがあります。


素足で歩く事とは違う、

靴の道具としての足えの合わせ方があります。


木型と足の形状が合いやすいことはとても大切な事なのですが、

その中で、既成の靴をお買いになるときはサイズを適切に選ぼうとする事も大切です。


そのお客様には説明させていただきましたが、

お買いになった靴に無理が多いため、

履きやすさをアップさせる事に多くの限界がありました。


あらかじめ出来ている靴を買う、足にあわせることと、

それを直すこと、

足に合うように靴を作る事とは

足に出来うることがかなりの違いがあるのです。


足に靴を買う事と、足に靴を選ぶ事の違い

大きな違いだと思います。


失敗続きですが、それを生かして、 作業中です。

こんにちは、


先日の 10/12 の方の作り替えをしながらなのですが、

この方、



の履物も作業中です。


実は一足作って納めようとお客様に来店いただきました。


失敗でした。


お客様は

「 これで良いよ。 」

と言っていただいたのですが、

僕の勝手をお許しいただき、

手直しさせていただく事にさせていただきました。


しかし、直せる箇所、修正する。

より良く出来る箇所を考えた結果、

すべてをやり直し、

最初の一足よりも良い物に使用と作業中です。


釣り込み、

甲革と中底を木型にはめる、

釣り込みまでの作業が終わりました。



着物でもはきたいとの要望で、

靴ではなく履物。

紺と紫を配色にし、

ベルト部分は、着物の柄から取らせていただきました。


手前が、右足です。

指が重なり高さが必要でした。

左よりも高く出来ています。

五本の指が縫い目や、皮の重なり部分に当たって、

痛さや、マメなどが出来ないような場所を選びデザインしました。

縫い目などの配慮にはかなり気を配った場所を選んでのデザイン作業でした。


履く際に甲の部分が大きく開き、

足を入れやすくし、

甲でしっかりと締めた足を固定していただく事に。

ベルトの根元にはゴムを使いゴムを利かせて、

締めていただければ足を固定が可能です。


大小、修正箇所や、新たな配慮もしましたので、

一足目よりは良い結果が望めそうです。


お年のことや、足運び、リュウマチもお持ちでの足の変形もあります。

リュウマチも 30数年のお付き合いとの事。

ご苦労を考え、

軽さや、足にやさしい感触を作り出す事を考えながら

仕上げていきたいと思います。


喜んでいただけると

うれしいです。


お詫び

こんにちは、


ただいま、作り替えの靴等の仕事で忙しく、

ブログを書く時間がありません。

一つ一つ、大切な事をこなし、

早いうち、数日中にも書きたいと考えています。

またどうぞよろしくお願いします。


コメント等お気軽におよせください。

お待ちしています。


靴 友樹